[0133]残留応力と温度

α(アルファ)鉄、911℃以下の温度で安定な体心立方晶の鉄と炭素の固溶体であり、組織はフェライトといいます。

γ(ガンマ)鉄、727℃以上の温度で生じる安定な面心立方晶の鉄と炭素の固溶体であり、組織はオーステナイトといいます。

普通の鋼は、α(アルファ)鉄で

炭素鋼や低合金鋼は550℃位で再結晶が起こるので

フェライトは、911℃以下で存在します。

オーステナイト主に727℃以上で存在します。

したがって 727℃以上911℃以下では混在します。その時に応力もなくなると想像します。

でも実際は、残留オーステナイトと言って常温でもオーステナイト組織が残ります。

状態図は、あくまでも理想的な状態で実際とは一致しないです。

組織については、到達温度と冷却条件で決まると思いますが専門外なので大学の先生に聞いてください。

A1 727度 A2 770度 A3 910度

フェライト系ステンレス鋼は700~900℃、

マルテンサイト系ステンレス鋼は650~750℃、

オーステナイト系ステンレス鋼は850~900℃位で加熱するのが普通です。