[0027]使用測定機器

パルステック工業製 μ-x360n

   


X線残留応力測定センター info@x-rsmc.com は、鋼とアルミを対象に安価かつ短納期の応力測定サービスをご提供しています。


機器は、パルステック 工業のμx−360nを使用しています。この装置は、cosα法という比較的新しい方法を採用しています。その経緯からプロトタイプの開発の内容が博士論文になっています。その論文からもきちんとした精度検証が行われていると判断できます。私の経験の範囲でもフェライト鋼およびマルテンサイト鋼(bcc体心立方晶の鋼)に関しては十分な精度がでることから当社のサービス範囲をフェライト鋼およびマルテンサイト鋼としました。(オーステナイトステンレス SUS304とアルミ等も精度検証ができる場合はお受けします。


 センサー部分が4kgと軽量小型で

  1. 測定準備に時間がかからない。
  2. 対象物毎の専用治具が比較的容易に開発できます。専用治具では効率がよい測定ができます
  3. 光学測定用のXYステージで測定位置の微動、微調整が可能です。

 以上の理由で測定サービスの価格を抑えることができます。


 また、市販の小型バッテーで数時間の駆動が可能で、商用電源がない場所でも測定が可能です。現場によっては漏電遮断機が漏電していたなんて笑えないこともあるので電源の影響を受けずに測定ができることは重要です。


 欠点は、現場用の機器にしては脆弱部分があり取扱い注意、それなりに工夫と経験が必要な場面があります。

 例 露出している外光フィルタは手で触ると破損して部品代13万円ですし、屋外では曇天でも測定位置を示すレーザーが見えない等があります。


測定精度 標準試料の場合


測定精度 自動車用ハイテンの場合

リガクの古い応力測定装置と当社のパルステック製の機器で同じ自動車用の部品を測定する機会がありました。50点ほどを2つの機器で測定しました。X線の照射範囲内で応力が変化していないと思われる応力勾配が少ない測定位置では2つの機器の測定値がよく一致しました。


 参考文献


 博士論文 イメージングプレートを用いた露光再生一体型X線応力測定に関する研究 山洋一


 これを読んでもらえれば、この装置がしっかり作られていることがわかります。でも長すぎると言う方は、次の文献をどうぞ。


 材料 64(7) pp.560-566 2015. 日本材料学会. 共著者:丸山洋一, 宮崎 利行, 佐々木 敏彦


応力測定の教科書の著者でもある田中 啓介先生からcosα法の解説論文がでました。現時点ではサーベィとして最新かつ最良と思われます。


66 巻 (2017) 7 号 p. 470-478 材料
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsms/66/7/66_470/_pdf/-char/ja
その他にも
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsms/66/7/_contents/-char/ja/


また一般的な特徴は「μ-x360 特徴」等で検索をお願いします。

測定に必要なスペース




機器のご購入をご検討されている企業の方へ。

「測定の外部依頼費用が機器の価格を上回ったら、機器を購入した方がお得」は事実でありません。
当社の測定費用のコスト内訳は、ほとんどが人件費です。測定の作業、知識、ノウハウにお金をいただいております。機器を購入すると多くの場合は、測定技術者を養成する必要があり、社内の人件費、管理費も増加します。
測定は、ボタンを押せば数字がでてきますが、その数字を有効なものとするためには、様々な知識が必要です。かなり気の利いた人を従事させる必要があります。貴社で、そのような気の利いた人が、余っているのであれば、応力測定をした方がいいでしょうが、そうでなけば貴社の主業務を担当した方が貴社の業績に貢献すると思います。
機器を購入するとお金を払って外部の知見を導入するのが難しくなるようです。機器をお持ちの方からの技術的な問い合わせも増えています。一般的なご質問にはお答えしますが、測定のノウハウ的なご質問にはお答えできません。測定をお見せすることもできません。
機器を購入する際は事前に十分にご検討ください。当社はあなたが別の仕事をしている間に測定を終わらせます。



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