[0038]疲労破壊と原因調査

 X線残留応力測定センター info@x-rsmc.com  は、鋼とアルミを対象に安価かつ短納期の応力測定サービスをご提供しています。疲労破壊の問題解決をされているお客様へ情報を提供します。

技術レベルや無謬性の高い解説は他にありますので、わかりやすさを心がけて作成しています。

繰返し応力と破壊する回数 S-N  線図 (平板の場合)

この応力(Stress)と破壊する繰返し回数(N)の関係を示す線をSN曲線(S-N線図)と言います。

S-N曲線は、応力集中があると下へ(応力)が小さい方へ移動します。

また、引張りの残留応力があると下へ(応力)が小さい方へ移動します。ただ、外部からの応力が大きい場合は、初期の残留応力の影響は大きくありません。外部からの応力が小さいほど影響を受けます。また圧縮残留応力がある場合は、上へ(応力)が大きい方へ移動します。

引張残留応力が大きく応力集中のある溶接継手では、S-N曲線は、かなり下がります。疲労限を比較します。JSSCの指針では、板の場合は、強度等級Aで疲労限は、190MPaですが、面外ガセット継手だと溶接ままで強度等級Gで50MPaに下がってしまいます。しかも、50MPaは、鋼材の強度があがっても低いままです。

疲労において寿命が短くなって壊れてしまうのでどのような原因でしょうか?それは、

S−N曲線が設計より下がってしまう場合とその調査方法

外部からの応力が設計より上がってしまうの調査方法

X線で応力を測定する。ひずみゲージで応力を測定する。

繰り返し荷重が1万回以上で破壊する場合は、残留応力の改善で問題が解決する場合があります。まずは、ご相談を