【測定例0055】飲料缶の溶接部応力分布測定

当社のウェブサイトに来られる方のキーワードに溶接が多かったので溶接部分の応力分布を測定してみました。

小さな領域も測定できることを証明するために飲料缶を測定してみました

3ピース缶のトマトジュース缶です。当社の測定器のコリメーターは1mmですが、0.1mmの変化もとらえています。

左のトマトジュース缶を測定します。溶接部のほぼ中央の赤い→の部分を測定しました。画面左がマイナスで右側がプラス、溶接線は0.7mm付近です。

溶接部近傍では少し2つの缶胴が重なってそこを溶接してあります。

  • 溶接線平行方向は、溶接によると思われる大きな引張応力があり、溶接線から離れると減少しています。

  • 直交方向(写真水平方向)は、圧縮から応力のあまりない状態に変わっています。

  • 当社の機材で0.1mmの刻みで測定できことが証明されました。

  • 面外ガセット等垂直方向に障害物がある場合は、溶接線と平行方向は測定できませんが。溶接線と直交方向は測定ができます。

  • 標準偏差の少ない安定した測定であることがわかります。

詳しくは、溶接部の残留応力分布測定をご覧ください

ご用命お待ちしております。

copyright X線残留応力測定センター