[0015]会社概要

残留応力測定をもっと普及させたい。残留応力に関わる問題の解決に貢献していきたい

三島由久

鉄の破壊で克服すべき問題を、水素脆化と疲労破壊という人がいます。疲労破壊は産業界での設備や首都高速をはじめてとする社会的なインフラでも大きな問題となっています。その中で残留応力は、疲労破壊を起こす重要な要因と一つです。 しかし、測定して必要な対策を行うことにより寿命を延ばすことができます。ですから、50年以上前から測定が行われておりました。しかし、機器が非常に高価で測定サービスも高価であったため、その必要性は認識されていたにもかかわらず適用される範囲は限られていました。さらに、現場での測定ニーズも高く、30年前には、今回導入した機器の数倍の重量と体積の試作測定器を鉄鋼製造現場に持ち込み、大変な苦労をしながら残留応力を測定していました。しかし、当時は特にX線センサーの技術が未熟で装置として商品化されることはありませんでした。20数年後にあるメーカーが自社技術で高感度なセンサーが小さく作れることに気づき30年以上前からの技術者の想いが形になりました。これが今回の導入した装置です。設備費用は1/3で測定時間は、1/15となり大幅なコストダウンが可能になりました。測定サービスも大幅なコストダウンが可能にもかかわらず、発売から2年経っても応力測定業界で変化は起きませんでした。

そこで機器の技術革新がそのまま価格に反映されるシンプルなビジネスモデルを開発して、低価格の応力測定サービスをご提供します。 当社の残留応力測定が直接社会的な問題を解決するわけではありませんが、低価格サービスにより予算の制約なく十分な情報を技術者に提供することにより、残留応力に関わる問題の解決に貢献していきたいと思っています。