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低温焼きなまし前後ので応力測定のご依頼をいただきましたのでその際の知見をまとめてみます。
JIS規格の熱処理条件と残留応力に関して
JIS規格の熱処理条件に残留応力の規定値はありません。
JIS規格の熱処理条件は、再結晶温度以上で変態温度の下限以下つまり、残留応力が消滅するはず温度で熱処理するものであります。残留応力が消滅するはずですが、実際には、
加熱、保定、冷却の条件により温度差が発生し熱応力が発生したり、
急冷組織のような強固な組織だと応力が抜けきれなかったり、
そもそもの残留応力が小さいと残留応力低減効果が少なかったり
との理由で完全にゼロにはなりません。
残留応力の規定値は、各製造メーカーがこれまでの経験値や計算値で基準となる残留応力の基準を決めているようです。
熱処理屋さんや測定者の感覚では。
±〇〇MP以内 JIS B2711 ばねのショットピーニング で決められたゼロ応力サンプルの許容誤差
±△△MP以内 残留応力がほとんどない状態
±□□MP以内 残留応力の影響は小さい
となります。〇〇△△□□についてはお問い合わせください。