[0044]電解研磨装置
火花を嫌う環境での化学研磨も可能です。ご連絡を。
パイプ型電解研磨装置
パイプ型の電解研磨装置を開発しています。特許出願が終了しましたのでご紹介します。
ステンレス製パイプ 電解研磨液を含ませた綿棒 磁石と定電流源のシンプルな構成です。
特徴
平坦に電解研磨できる。
平坦でないところ、止端部近傍、上むき(天井)も電解研磨できる。
研磨プロファイル例を紹介します。Φ5mm程度を電解研磨していますが、ほぼ平坦になっていることがわかります。
無限長ソレノイドコイルの内部の磁界がほぼ一定になるようにパイプ電極も一定径以下ではほぼ平坦になります。
用途に合わせてパイプ径や綿棒の形状を変えたものもあります。
現場用には、小型の装置もあります。一般的な鋼であれば1μm/ 秒以上の速度で研磨できます。
当社は応力測定の普及を目指しており、この電解研磨装置を使ってみたい方に情報の提供もいたします。
パーツリストの提供や質問を受け付けます。ただし時間がかかるサポートは有償になります。
条件
この装置から発生した知見や知的財産の使用権を共有していただけること。
X線応力測定または電解研磨を提供されている会社、団体いわゆる競合ではないこと。
ローレンツ型電解研磨装置
当社で開発しました高性能な電解研磨装置をご紹介します。。
電解研磨液を貯めている円筒形の外側に磁石、内側に電極を配置しています。ローレンツ力で電解研磨液を攪拌する電解研磨装置です。
接触面の鉄濃度が一定になるので、表面が均一に電解研磨できます。泡切れも早くなるのでまだら模様が残りません。
上部が解放なので電解研磨液の入れ替えが簡単にできます。綿棒等で直接研磨面を掃除することもできます。防食タイプであれば電解研磨液があっても直接電解研磨深さが測定できます。
定電流源を組み合わせることにより、精度よく深さを制御することができます。
SCH.鋼の電解研磨結果を示します。中心(測定部分周辺)4点測定して深さを計測しました。いい精度で電解研磨ができています。このくらいがチャンピオンデータです。しかしながら、電流は勝手に最も抵抗が少ないところを流れていきますので被電解研磨金属要因の凹凸を防ぐことはできません。
動画をごらんください。電解研磨液がきれいだと攪拌されているかどうか見えないので使い古しの液で撮影しています。
化学研磨もできます。
装置その3
パイプを全周測定する装置です。
装置外観
2回の研磨結果
外周0,90,180,270度の電解研磨プロファイル