[0045]電解研磨の補正式を計算してみました。
お客様よりショットピーニング部材の深さ応力分布測定依頼を受けました。
電解研磨を繰り返して得られる応力は、電解研磨した層があった時の応力分布と変わるはずですがどのくらい変わるのか計算してみました。
サンプルは、Φ15mmX20mmの円筒形で表面は、-1600MPaで深さ40μmで応力が0となると仮定します。
修正 -1600MPa (圧縮)です。
計算結果 電解研磨した時の実測値に対する補正量です。
補正量は、最大 6.4MPaで、これなら実用は補正は必要ありません。
計算をしてみると表面40μmに入っている強烈な圧縮応力をサンプル20mm全体でバランスしているので補正量は非常に小さくなります。
応力が入っている部分対入ってない部分の比が1:500なので補正量もマイルドになります。
出典
Residual Stress
Measurement by Diffraction and Interpretation
Dr. Ismail C. Noyan, Prof. Jerome B. CohenISBN: 978-1-4613-9571-3
P206-207 に 6.9 Corrections for Layer Removal
残留応力のX線評価-基礎と応用- [養賢堂] 田中 啓介 (著), 秋庭 義明 (著), 鈴木 賢二 (著)