【0067 測定例 】SUS304 重ね継手溶接部応力測定

次は、条件が悪い例です。 SUS304は、①より強度の低いKβ線を使う ②グラインダーやピーニング等によりαFeのピークが発生して、αFe、βFeのピークが並列する等で測定値がなかなか安定しません。点数を数多く測定することにより、異常値を取り除くことができます。

溶接線から2mmの測定 各種図

グラインダー加工がされていないため比較的 βFeピークのみが認められる比較的安定した結果になっています。ただ、近傍の圧縮応力により溶接部近傍にもかかわらず圧縮になっています。

溶接線から5mmの測定 各種図

グラインダー加工によるαFeピークが発生して応力値も圧縮になっています。