[0134]最新技術情報(金沢大学他)


3軸応力測定

 sin2ψ法では、Dolleらが1979年にDolle-Hauk法を開発しましたが測定に1点あたり2−3時間かかるので普及しませんでした。cosα法では1995年佐々木らが3軸に一般化して短時間で測定できるようになりました。この方法は、X、Y、Z軸方向の応力に加えて,それぞれのせん断応力3成分が推定されます。レールの転動疲労のレールシェリングは、2軸応力解析では発見できませんでしたが、3軸応力解析ではZ軸の応力等が疲労部分で変化しているようです。破壊力学ですと、破壊力学で疲労の初期ステージではせん断応力最大方向で滑り起こることを考えると、疲労が始まっところでせん断応力が変化しているのは、合理的だと思います。個人的には非常に面白い結果だと思います。今後、ベアリングの転動疲労等にも応用できるのはないかと考えています。
 資料は手元にありますが、ウェブサイトで公開の許可がでず、待ちの状態です。問合せください。

フーリエ解析による2次元検出 器方式のX線応力測定法
 2次元検出器のデータに対してフーリエ解析を行うことにより限られたデータからも応力が推定できるという論文 です。2次元検出器のデータが線形で定常でエルゴード性があるのであれば、十分な長さをとれば、応力が推定できることは理解できます。今後の拡張が楽しみです。
 Toshiyuki Miyazaki and Toshihiko Sasaki (2014).
X-ray stress measurement with two-dimensional detector based on Fourier analysis. International Journal of Materials Research: Vol. 105, No. 9, pp. 922-927.

 また宮崎博士はsin2ψ法、cosα法、2D法も本質的に同じという論文も書いておられますので、将来的には、全部の方法を統一的に解析できるデータフォーマットや解析ソフトウエアを開発できるといいですね。(論文は、J.Appl.Cryst.2016 に掲載決定)
 日本語版は以下のあります。

diffraction vectorによるX線応力測定法の共通的理解
  https://www.researchgate.net/publication/296488506_diffraction_vectorniyoruXxianyinglicedingfanogongtongdelijie

 と言いますのも、私見ですが、この業界はリガクやBruker を除いたフィンランド、カナダ、イタリアのメーカーはそんなに規模が大きくなく、今後センサーの2次元化や新しい解析手法を取り入れるにあたり、特に解析ソフトウェア開発の負担が大きくなると考えます。この部分を共通化できるとトータルの開発コストが下がって新技術も取り入れやすくなると考えます。また、統一的に解析できるデータフォーマットに変換することによって昔測定したデータを最新の方法を再解析するなんてこともできますよね。
図表のウェブサイト公開は許可に時間がかかります。お問い合わせいただきますと情報をご提供できると思います。


新しいサービスを開始します。

 金沢大学の佐々木研究室とのコラボレーション(共同研究)により、新しいサービスが可能になりました。当社ではできない特殊な測定を金沢大学協力により実現いたします。ご要望のありました測定から整備していきますので、まずはお問い合わせください。
 3軸(XYZおよび各せん断応力成分)等の論文が書けそうな先端的な測定から
マッピング、sin2ψ法とcosα法の比較等が可能になります。
 お客様から見ますと、微小部、高温測定等の特殊なものおよびフェライト以外の現場測定を除きかなりの範囲の測定が当社にご依頼いただけるようになります。医療制度に例えてこのサービスをご説明しますと。
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